子どもがニュースを怖がるときは?
「あれこれ心配」をリテラシーに
変えるニュースの読み方
こんにちは、さくさく先生です!
南米発のクルーズ船で『ハンタウイルス』という感染症の集団感染が起きた、というニュースが入ってきました。
『3人死亡』『致死率が高い』といったショッキングな言葉が並ぶと、子どもたちは数年前のコロナ禍を思い出して『また大流行するの?』とあれこれ不安になってしまうかもしれません。
しかし、専門家の解説をじっくり『解体』していくと、私たちが今本当に目を向けるべき『正しいデータの比べ方』と、ニュースに誠実に向き合う大切な姿勢が見えてきました!
南米クルーズ船で発生した
「ハンタウイルス」ニュースの概要
まずは、今回入ってきたニュースの事実関係をスッキリと整理しておきましょう。

【事実要約】
南米発のクルーズ船で集団感染が発生
ゴールデンウィーク期間中、南米を発着するクルーズ船の乗客・乗員の間で「ハンタウイルス」の集団感染が発生しました。
これまでに3人の方が亡くなったという報道がありました。これだけを聞くと非常に恐ろしい未知の病気のように思えてしまいます。
【ウイルスの正体】
人から人へは広がらない、ネズミが運ぶ病気
しかし、専門家によるとこのハンタウイルスは、新型コロナのように「人から人へ」いっせいに大流行するウイルスではありません。
主にウイルスを持ったネズミのフンや尿が混ざったホコリを吸い込むことで感染するものであり、濃厚な接触がない限り、社会全体へ広がる危険性は極めて低いことが分かっています。
【コロナとの違い】
すでに原因も治療法も判明している
また、新型コロナの流行初期とは異なり、ハンタウイルスは1950年代から研究されてきた歴史があり、すでに検査法も治療法も確立されています。
医療の進歩のおかげで、私たちは「正体のわからない未知の恐怖」として過度に怯える必要はないのです。
親子で身につけるメディアリテラシー!
ニュースの「解体」ポイント
このニュースをただの「遠くの怖い話」で終わらせず、子どもの思考力を育てる教材として「解体」してみましょう。
ポイントは、現実をまっすぐ見つめながら、情報の「優先順位」を見抜くことです。

ショッキングな言葉」の罠に気付く
ニュースの「致死率が高い」「3人死亡」というセンセーショナルな言葉だけに目を奪われると、脳はパニックを起こしてしまいます。
まずは一歩引いて、「大流行する仕組みなのか?(人から人へうつるか)」という「仕組みのデータ」を見る癖をつけることが、メディアリテラシーの第一歩です。
専門家のアドバイス:
遠くの恐怖より「足元の危機」
専門家は、「遠くの国の珍しい感染症をあれこれ心配するよりも、いま日本国内で実際に急増している『はしか(麻疹)』の対策をすることの方が圧倒的に大切だ」と警鐘を鳴らしています。
目立つニュース(ハンタウイルス)と、地味だけど本当に危険なニュース(はしか)を冷静に天秤にかける視点が必要です。
リテラシー:
「亡くなった・重症化」という現実を誠実に受け止める
ここで大切なのは、「日本は大流行しないから安心だ」と極端に片付けて、「実際に人が亡くなっている」「重症化する危険がある」という命の重さ(事実)を無視したり、排除したりしてはいけないということです。
安心できるデータばかりを探して都合の悪い現実から目を背けるのではなく、病気の怖さという「現実の事実」をありのままに受け止めた上で、冷静に対策を比べることが本当の探究姿勢です。
「今、自分ができる行動」に情報を絞り込む
現実の重さを受け止めたからこそ、「じゃあ自分たちの命を守るために、いま何ができる?」と、等身大の具体的な行動に意識を向けることができます。
今回は、「はしかのワクチンをちゃんと打っているか、母母子手帳をチェックしてみよう」という、今すぐできる1つの行動に情報を絞り込むことが、あれこれ心配してパニックにならないための最大の解決策になります。
探究と調べ学習のポイント
調べ学習
- ウイルスと人間の関係性について調べよう
- メディアのタイトルの特性について調べよう
探究のポイント
- もしも、メディアやSNSでタイトルをつけるなら、どんなタイトルにする?
ハッチの「そもそもの問い」
探究するなかで、ハッチはこんな言葉を残しました。
3つを意識しないとね。
①パニックにならないこと
②はしかのワクチンを受ける
③やっぱ、マスクを買おう
そこで、ハッチがふと思ったことは?
今週の問いは?
- 本当にそれでいいのかな?
- また、パニックにならないかな?

次回予告:小学生の作文の書き方
「意見・理由・経験・結論」


限られた情報の中から、現実をまっすぐ見つめつつ「一番大切なこと」を絞り込み、論理的に相手に伝える力。これって、実はこれからの小学生に最も必要な「プレゼンテーション能力」そのものなんです。
来週の火曜日(6月2日)は、このハンタウイルスのニュースを題材に、ハッチが新しい探究作文に挑戦します!
小学生が一番書きやすく、話が脱線しない王道のフォーマット「意見・理由・経験(コロナ禍)・結論」で書く作文例を紹介。
現実とデータとコロナ渦の経験をしっかり繋げる作文の型を、親御さん向けの指導ガイド付きで大公開します。どうぞお楽しみに!
【作文のコツ】
「四段構成」を使います!
- コロナ渦の経験が思い出せた!
- 気をつけたいことを1つ出せた!

辛かった経験を「過去」のものにするのではなく、今を生きる糧にするのも悪くありませんね。
保護者の方へ:チャレンジを促す声かけのコツ
あの時どうだったかな?ハンタウイルスと何が違う?
今と過去を接続してみませんか?
小学生の探求学習はニュースで身につきます!
ぜひ、ご家族でニュースについて探究し、コミュケーションをとってみてください😊
火曜日は作文をアップします!
✏️つむぎ種のような作文を一緒に考える楽しい体験
書く前に大切なこと、それは「意見を引き出す」ことです。
作文は、考えをまとめ、表現する力を養います。
「どう書けばいい?」のと迷うことは考えている証拠です。
つむぎ種が大切にしているのは、正解を教えることではなく、子どもの思考力が動き出す余地を作ることです。
無料体験で優しいスタッフとお話ししながら、「書く」前に一緒に余地を作ってみませんか?










ネット・SNS、クリック率を上げるために何を捨ているのか知っていると思考力や多角的視点でニュースを読み解くことができますね。