カルテルを題材に作文|「会社への評価」と「商品を買う」は同じ?

自分の書いた作文を発表する小学生

いろいろな立場から考えてみた

さくさく先生
さくさく先生

前回は、 「カルテルって何が問題なんだろう?」 というところから、 いろいろな立場で考えてみました。

「値上げする会社」 「価格を据え置きたい会社」 「商品を買う人」 「会社で働く人」。

一つの方向からだけではなく、 見る場所を少しずつ変えてみる。

そのあとハッチに、 「じゃあ、今の自分はどう考える?」 と聞いてみました。

ハッチ
ハッチ

うーん……。
私はやっぱり、 カルテルは良くないと思う。

でも、そこで終わりではありません。

「なぜそう思う?」
「会社側から見たら?」
「実際に商品を買うとしたら?」

問いを重ねながら、 ハッチは自分の考えを整理していきました。

ハッチが書いた作文

ハッチ
ハッチの作文
いろいろな立場から考えたあとに書きました

私は、カルテルは良くない行動だと思います。 なぜなら、本来それぞれの会社が決めるはずの値段を相談して決めることは、 お客さんの信頼を裏切ることにつながると思うからです。

もちろん、会社が利益を出すことや、 経営を続けるために値上げすることは悪いとは思いません。 むしろ必要な場合もあると思います。 でも、価格は会社ごとに考えて決めるべきです。

一方で、会社が倒産しそうなとき、 なぜカルテルを考えてしまうのかは気になります。

また、その会社の商品を買うかどうかは別です。 生活に必要な商品なら、 私は調査結果を見ながら買うと思います。

自分なりの基準は「お客さんへの裏切り」

さくさく先生
さくさく先生

この作文で、 僕がまずいいなと思ったのは、

「法律で禁止されているからダメ」 だけで終わらなかったところです。

ハッチは、 カルテルを 「お客さんへの裏切りにつながる」 と考えました。

つまり、 自分なりの 判断の基準 を見つけたんですね。

利益を出すこと自体は悪くない

会社を続けたり、 品質を守ったりするためには、 利益が必要な場合もあります。
会社側にも事情があるかもしれない

経営が苦しいとき、 「価格を上げたい」と考えること自体は理解できる。
それでも価格は会社ごとに決めてほしい

他の会社と相談して決めるのではなく、 それぞれが自分で判断するべきだと考えました。
「正しい答え」を書くより、

自分は何を大切にして判断したのか

そこが見える作文になりました。

作文を書いていたら、新しい「なぜ?」が生まれた

ハッチ
ハッチ

でも、ちょっと気になることがある。

本当に会社が倒産しそうになったときも、
「みんなで価格を合わせよう」って考えることはないのかな?

クリッチ
クリッチ

「禁止されているから、するはずがない」 で終わらずに、
どうしてそんな判断をするのか まで知りたいってことだね。

さくさく先生
さくさく先生

ここも今回、 大切にしたいところです。

作文は、 最初に決めた答えを最後まで繰り返すだけではありません。

書きながら、

「でも、なぜ?」
「こんな場合は?」

と、新しい問いが生まれてもいいんです。

「カルテルには反対。でも、その商品は買う?」クリッチがひとこと

クリッチ
クリッチ

ちょっと待って。

カルテルは「裏切り」だと思うのに、
その会社の商品は買うの?

ハッチ
ハッチ

その商品によるかな。

生活に必要なものだったら、 買わなくちゃいけないこともあると思う。

「会社の行動をどう評価するか」と

「その商品を自分が買うか」

は、同じ判断なのでしょうか?

会社への評価と、商品を買うことは分けて考えてもいい?

さくさく先生
さくさく先生

僕は、 この答えがとても面白いと思いました。

「悪いと思った会社の商品は、 絶対に買わない」 とは限らない。

商品を買うときには、 また別の条件もあるからです。

⚖️
会社の行動
その行動を
自分はどう評価する?
🛒
商品の必要性
生活に必要?
代わりの商品はある?
🔍
まだ分からないこと
まだ「疑い」?
調査結果は?
さくさく先生
さくさく先生

こうして考えると、

「カルテルには反対」 と 「でも必要な商品なら買う」 は、 必ずしも矛盾とは言えないのかもしれません。

判断するときに見ているものが、 それぞれ違うからです。

答えが出たあとにも「でも、この場合は?」と考えてみる

今回注目したい非認知能力|探究心

今回、 ハッチは一度 「カルテルは良くない」 という答えを出しました。

でも、そこで終わらず、

「会社が倒産しそうだったら?」
「必要な商品だったら?」
「まだ疑いの段階だったら?」

と、さらに問いを増やしました。

クリッチ
クリッチ

答えを出したら終わりじゃなくて、
そこからまた考えればいいんだね。

ハッチ
ハッチ

なんか作文を書いたのに、 また考えたいことが増えた!

「答えを見つけること」だけではなく、

答えのあとに、 新しい問いを見つけること。

それも探究の一つです。

家族で考えてみよう|みなさんならどう判断しますか?

👨‍👩‍👧
正解を決めるためではなく、
家族それぞれの考えを聞いてみよう
① 会社の行動を「良くない」と思ったら、 その会社の商品も買わない?
② 生活に必要な商品だったらどうする?
③ どんな事実が分かったら、 今の考えが変わりそう?
さくさく先生
さくさく先生

親子で答えが違っても大丈夫です。

「どうしてそう思ったの?」 と理由を聞いてみると、 思っていなかった考えが見つかるかもしれません。

「何を書けばいいかわからない」からでも大丈夫です

コミスクでは、 いきなり作文を書くのではなく、 まず対話しながら 「自分はどう思う?」を見つけていきます。

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