ニュースで作文|【3/17号】「ミサイルとリンゴの木」|つむぎ種

ニュースで作文を書こう なりきり

シリーズ⑩

小学生の作文例文を解説するさくさく先生
さくさく先生

こんにちは、さくさく先生です。
今週はハッチが、ゴミ山のニュースから感じた『世界の不条理』を、魂を込めて書き上げました。自分たちが頑張っている『分別』と、世界で起きている『破壊』。その間で揺れる心を、どう言葉にしたのか。ハッチの作文を4つのステップで一緒に読んでいきましょう。

▶ 新聞記事の要約はこちら

(別タブで開きます)

~目次~

『 ミサイルとリンゴの木 』一枚のプラスチックを剝がす力

導入

私たちはゴミに悲しんでいます。
それは鼻を突く悪臭であり、突如として牙をむく火災であり、私たちの土壌を蝕む汚染の根源だからです。
燃やせば空が汚れ、埋めれば山となる。何をどうすればいいのか。私たちの叫びは、積み上がったゴミの地層に吸い込まれていきます。

小学生の作文を優しくアドバイスする先生のイメージ画像
さくさく先生

悲しんでいる』という心の声を、悪臭や火災といった具体的なイメージで読んでいる人の鼻や目に訴えかける書き出し。

本論①

そもそも、なぜ焼却は「汚染」になるのか。
その正体は、皮肉にも文明を支える「炭素」でした。地球が何十億年もかけて地中に封じ込めてきた炭素を、人間はわずか数百年の間に、火という暴力で一気に解き放ってしまったのです。地球の呼吸が追いつかないほどのスピードで。
日本はそれを「最新の技術」でクリーンに燃やし続けています。私たちに出来ることは、一枚のプラスチックを剥がし、生ゴミの水分を絞り出す。しかし、その指先に、「これは何の意味があるのだろう」という虚しさがよぎります。
「環境のため」と自分に言い聞かせ、自我を押し殺して分別する日々。

さくさく先生

調べたことをそのまま書くのではなく、『火という暴力』『炭素の貯金』といった自分なりの言葉に置き換えています。

本論②

そのささやかな努力が、たった一発のミサイルで「無」に帰します。
ミサイルは人命を奪うだけでなく、膨大な炭素を撒き散らし、衛生も、治安も、未来さえも吹き飛ばします。
そんな破壊の嵐を前にして、私の「50円分」の節約に何の意味があるのか。自暴自棄という暗闇が足元まで迫ります。
それでも、ゴミ1キロを減らせば50円の税金が浮く。たった50円、されど50円です。
それは「明日、地球が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える」という、狂おしいほどの希望に近いのかもしれません。

さくさく先生

プラスチックを剥がす指先』という小さな日常と、『ミサイル』という大きな破壊を並べたことで、ハッチの感じている虚しさが痛いほど伝わってきます。これこそが、探究の心です。

結論

私たちは、海を隔てた「彼ら」に、そして世界を動かす「指導者」たちに伝えたい。 「平和な社会でなければ、環境のことなんて考えていられない」と。

ミサイルを研究する予算があるなら-

ジェット機を飛ばす燃料代があるなら-

それをどうか、私たちの環境を維持するための「機材」に変えて、無償で提供してください。
私たちは、ただ、きれいな空気の中で生きたいだけなのです。 あなたたちは違いますか? あなたたちの愛する人も、その空気を吸っているのではないですか?

さくさく先生

最後は、世界への強い問いかけで締めくくりました。
『自分はどうしたいか』だけでなく、『あなたはどうですか?』と相手にバトンを渡す結びです。

ニュースで作文を書くコツを解説

導入:「なりきり」

役割:立場を変える

  • 自分以外を選んでみよう!
    ごみに苦しむ動物になりきってもいいよ。
  • 今回は一番大切にしたい「困っている人」を置きました。

本論①:当たり前に【疑問】を持とう

役割:探究の始まり

  • 燃やす=二酸化炭素?
    もう少し深堀すると新たな事実に気づけるかもしれないね!
  • 分別への思い
    素直な気持ちを描こう。
    分別は大切なこと。でも、意識しないで処分できるならとっても楽だと思いませんか?

本論②:探究したことを世の中の不条理で対比

役割:本論①を活用する

  • 世界のニュースとつなげる
    私たちの分別はとても小さな努力です。しかし、分別をしなければ地球という家が壊れてしまうかもしれません。
    そんな〝報われているかどうかも疑問にさえ感じる「小さな努力」″とミサイルを比較しよう。
    そして、有名な言葉を使って表現。
「明日、世界が滅びるとしても、今日私はリンゴの木を植える」

結論:なりきった主人公が送りたいメッセージを考える

役割:他者の考えや意見を想像する

  • 代弁してみよう
  • まき込もう

まとめ

今回の作文は、探究のサイクルが繋がったかもしれません。

あたり前に「どうして?」を加える
たったこれだけで、様々な世界に出会うことができた

作文です。

小学生「ニュース作文」チャレンジ

今回は【なりきり】に注目してみましょう!

低学年

  • チャレンジのヒント
    自分以外を何にする?

👉 作文の例:

「私たち「フィリピンワシ」は~~

中学年

  • チャレンジのヒント:
    焼却の事実を調べてみよう!

作文の例:

「日本の焼却について調べました。実は~~」

高学年

  • チャレンジのヒント:
    視点を世界に向けてみよう

作文の例:

一方、他の国では~~

他者の意見を想像することは「なりきり」で始められます。
ちがう意見を想像することで【生きる力】が養われますね。

保護者の方へ:ニュース作文チャレンジを促す声かけのコツ

いっしょに分別してみませんか?

この分別にどんな意味があるかな?
もし分別しなければどうなるかな?

✏️おうちで、ここまでできたらOK

  1. 主人公を自分以外に出来ればOK!
  2. 焼却技術を調べれば気づきがあるかも!
  3. 代弁できればOK!

全部書けなくても大丈夫。①〜③を少しずつチャレンジしてみましょう👌

ここまで考えられたら、もう立派なチャレンジです

上手に書けているかどうかより、
考えようとしていることが、いちばん大切です。

迷ったり、止まったりするのは、
ちゃんと考えている証拠です。

📮 書けたら、送ってみませんか?

三文だけでも、途中でもOKです。

立派にまとめなくて大丈夫。
「こう考えたんだな」が伝われば、それで十分です。

※点数や評価ではありません
※うまく書けていなくても大丈夫です


子どもの探究力を高める方法を、もっと一緒に考えてみたい方へ

無料体験では、作文を書く前に「何を考えるといいか」を、スタッフと一緒に整理します。

  • どう声をかければいいのか分からない
  • つい直しすぎてしまう
  • もう少し深い考えまで引き出したい

そんな保護者の方と、親子で探究する関わり方を一緒に考える時間です。

「どう書かせるか」ではなく、
「どう考えを広げるか」から始めます。

✏️つむぎ種のような作文を一緒に考える楽しい体験

作文は、考えをまとめ、表現する力を養います。

「どう書けばいい?」のと迷うことは考えている証拠です。

書く前に大切なこと、それは「意見を引き出す」ことです。

無料体験で優しいスタッフとお話ししながら、「書く」前に一緒に作ってみませんか?

木の前で植物を育てる2人の女の子のイラスト。色とりどりの丸い背景が特徴的で、上部に"つむぎ種"の文字が描かれている。

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